新世界より (上)作者: 貴志祐介出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/01/24メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 445回この商品を含むブログ (254件) を見る

結論からいえば、オチが微妙。残酷度も蝿の王を少しアレンジしたぐらいだろう。それに加え、手紙と公言していることで主人公が死なないことはわかりきっているし人間どうしが離れて暮らしている理由がよくわからなかった。最後の言葉もあの流れでそれはないだろう、と言いたくなるものだ。後、本当の悲劇を私たちはまだ知らなかった、みたいな文章が多くうざったい。
良かった点としては、細部まで確りと描写されていた事とSFといっても出てくる生物や町並みは奇想天外なものではなかったことだ。なので、話に入りやすいと思う。呪力を除いては。