ハードボイルド万歳\(^○^)/

 カポーティといい、この映画といい素晴らしい作品を多く見逃していた事に気づきました。



 そういえば、エロゲーで言えばファントムがハードボイルドと呼ばれていますが、改めて考えると、むしろ悲劇と呼ばれる方が相応しいプロットだと思います。
 悲劇にはあまり詳しくはありませんが、基本的にはオイディプスの話が基本だと思います。そしてこのゲームは親殺しの宿命をファントムが背負います。ファントムはサイス=マスターによって記憶を消され殺し屋にさせられます。敷衍してみればファントムとはサイスによって変えられ、新たに生み出されると考える事もできます。そこでファントムはサイスを殺すのですが、このゲームのにくい所は異性の親を殺させる所です。
 エディプス・コンプレックスの例を考えるに同姓の親は子にとってライバルです。ここに悲劇の歪んだ願望を見る事が出来ると思います。しかし、逆にファントムは異性の親を殺すという健全さと内生的な悲劇性を兼ね備える事ができています。これは時間に抗うことではなく、時間を取り戻すことで悲劇を作り出しているからです。この成長と悲劇の両立ができている所こそファントムの最大の美点だと思います。







投稿内容変更します、近々。